【戸建て】屋根の塗装塗り替え工事やメンテナンスはしていますか？｜リフォームブログvol.03

リフォームブログvol.03～アパート改修工事編～

今回のリフォームブログはアパートの屋根や外壁等の改修工事事例についてお話しをします。特に普段は意識することを忘れがちな屋根部分のメンテナンスの重要性についてを中心に書きます。

【リフォームさせていただいた物件概要】
エリア：神奈川県
建物種別：アパート
リフォーム箇所：外壁、屋根、竪樋、軒樋、破風板、水切り、ＰＳ扉、バルコニー床、共用廊下床
工事期間：5週間

【工事概要】
・塗装工事（外壁、屋根、竪樋、軒樋、破風板、水切り、ＰＳ扉）
・防水工事（バルコニー床、共用廊下床）

築15年目で初めての大掛かりなメンテナンス工事を実施

リフォーム工事のご依頼をいただいたアパートのオーナーＳ様は、2004年にこのアパートを建てられてからこれまで一度も大掛かりなメンテナンス工事は実施されてこなかったとのこと。そのため、屋根の劣化や外壁の汚れなど共用部分の劣化状態を心配されていました。

そこで、以前から管理等をお願いしていた不動産会社様に相談したところ、建物の共用部の修繕工事であればヨコソーが良いのではないかとのことで不動産会社様よりご連絡をいただき、当社にて工事をさせていただきました。

 

意外と知られていない屋根の寿命やメンテナンス方法

一般的にも多く採用されているスレート屋根は、寿命が約10～20年程度と言われています。ただし、周辺環境や気象条件そしてメンテナンス対応の有無などによって劣化状況が大きく変わりますので注意が必要です。多くのメーカーでは10年を定期メンテナンスのタイミングとして推奨していることが多いですが、これはあくまで目安の期間であり、劣化状態が軽いうちにメンテナンスを実施することがスレート屋根の寿命を長持ちさせることにつながります。一方、劣化してもメンテナンスをせずに放置したままにすると、ひどい場合には雨漏りしてしまう可能性もあります。雨漏りを補修する工事には少なくない費用がかかることからも、費用の面でも寿命の面でもメンテナンスはきちんとしておくことをおすすめしています。

では、メンテナンスにはどのような方法があるのでしょうか。今回の工事では、幸いなことにまだ劣化が大きく進行しておらずに屋根材を新しくする必要がなかったことから「塗装の塗り替え（既存のスレート屋根を高圧洗浄できれいにした後に新しい塗料を塗る方法）」を採用しました。スレート屋根に使用されている屋根材は、その主成分がセメントであるために防水性がありません。塗装によって防水性が保たれているため、塗装の防水性が切れる前に塗装し直してあげることで屋根材の防水性を回復させる、つまり、劣化を防いで寿命を長くしてあげることにつながります。

その他のメンテナンス方法としては「カバー工法（既存のスレート屋根の上に新しい屋根材を被せる方法）」や「葺き替え（既存のスレート屋根を撤去して新しい屋根材を被せる方法）」などがあります。

 

苔や埃、雨垂れで汚れていた屋根をキレイに蘇らせる

今回の塗装の塗り替え工事は下記手順で進めました。

1.高圧洗浄で屋根に付着した苔や汚れをきれいにする
2.中塗りと上塗りの密着率向上や下地を強化させるために下塗りをする
3.縁切り（※1）や毛細管現象（※2）防止のためにタスペーサー（※3）を挿入する
4.中塗りをする
5.上塗りをして仕上げる

※1：屋根材が重なる部分へ通気と水分を排出させる目的であえて隙間をつくること
※2：縁切り不足により隙間が極端に狭くなっており雨水を排出するのではなく吸い込んでしまうこと
※3屋根材の重なり部分に挿入することにより適切な隙間を確保する製品

長期間に渡り屋根表面に付いていた汚れや苔などは強力に屋根に付着していましたが、高圧洗浄機を使いながら丁寧に洗浄を進めることで洗い落としていき、乾いた後にしっかりと塗料を塗りなおすことできれいに仕上げることができました。

 

雨天や暑さの影響がありながらも予定通りに工事完了

7月～8月にかけて工事期間が予定されていましたが、梅雨期間と重なったり反対に暑さの影響も受けながらの工事となったことで思うように進まないことも。しかし最終的には予定通りに、そして無事に工事を完成されることができました。オーナーＳ様もとても満足していただけたようで、屋根だけでなく外壁や廊下、階段などがきれいになったことを喜んでいらっしゃいました。

こちらのアパートがより一層快適な住まいとなる一助を担えたことを私たちも嬉しく思っています。これからも皆さんのお住まいを快適にできるよう取り組んでいきます。

 

Before/After写真