よくあるご質問管理組合様
ひび割れ補修(クラック補修)とは何ですか
コンクリートやモルタルなどの建物の外壁に見られるひび割れを補修する工事です
マンションは主に鉄筋コンクリート造(RC造)または鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)と呼ばれる構造で建てられています。マンションで主に使われているこの「コンクリート」は、コンクリート自体の乾燥収縮や地震などさまざまな要因でひび割れや亀裂が生じます。ひび割れや亀裂のことを建築用語では「クラック」と呼びます。
ひび割れ(クラック)を放置してしまうとそこから雨水が内部に入り込み漏水が発生したり、内部の鉄筋を錆びさせてしまい、構造自体の強度が低下する恐れがあるため、定期的なメンテナンスで補修を行う必要があります。大規模修繕工事では、下地補修工事の一つとして塗装工事や防水工事を行う前にひび割れや亀裂の入った箇所の補修を行います。
ひび割れ補修では、ひび割れの幅や原因によって次のように補修方法を使い分けます。(※仕様により数値は異なります)
ひびの幅が0.3mm未満※の場合
下地調整材の刷り込み
外壁に合ったフィラー材を刷り込む工法 (※フィラー[filler]には「詰め物」の意味があります)
ひびの幅が0.3mm以上※またはひび割れが再発する恐れのあるものや、漏水の恐れのあるひび割れの場合
Uカットシール材充填工法
ひび割れ部を掘削し、シーリングを充填しモルタルで補修する工法
<工程>
- 「ディスクグラインダー」と呼ばれる電動工具を使用し、ひび割れに沿ってU字に幅10mm、深さ10~15mm程度の溝を入れる
- 汚れや埃等を除去し清掃する
- シーリング用プライマーを塗布する
- シーリング材を充填する
- へら押え(へら仕上げ)を行い、余分なシーリング材を除去する
- シーリング材の硬化後、補修用プライマーを塗布する
- 補修用モルタル(エポキシ樹脂モルタルなど)を埋め戻し、成形する
- モルタルが硬化する前に刷毛で表面を撫で(「刷毛引き」という)、凹凸をぼかして施工完了
ひびの幅が0.3mm以上※または梁・柱等構造部材のひび割れの場合
自動式低圧樹脂注入工法
ひび割れ内部にエポキシ樹脂を低圧で注入し、分断されたコンクリート・モルタルを一体化する工法
<工程>
- 汚れや埃等を除去し清掃する
- 注入位置をマーキングする
- 注入用座金を取付け、ひび割れ部をシーリング材で塞ぐ(仮止め)
- シリンダーを用いてエポキシ樹脂を注入し、足りない場合は補充しながら注入する
- エポキシ樹脂の硬化後、シリンダー・シーリング材・座金を除去し施工完了
※工法や使用材料によって工程は異なります
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